第1回:「今の自分を知る簡単で安心な体力チェック」開催レポート

『シニアのための運動セミナー』シリーズ

第1回:「今の自分を知る簡単で安心な体力チェック」開催レポート

  • 講師: 島田佳久 氏
  • 開催日: 2026年4月25日 14:00〜16:00
  • 会場: 新宿アントレサロン
セミナー全体の様子

私たちアフターキャリアの企画『シニアのための運動セミナー』の第1回「今の自分を知る簡単で安心な体力チェック」を開催いたしました。

講師には、アイアンマン世界選手権に4度出場し、トライアスロン競技のオリンピック代表にも6度帯同され、アシックスではランニングコーチとしてご活躍された、健康運動指導士の島田氏をお招きしました。2026年3月に立教大学大学院を修了されています。当日は90分にわたり、座学と実技の両面から自身の体の状態を理解し、今後目指すべき身体の状態を知る学びの時間となりました。

① シニアの健康と「今を知る」重要性

今回のセミナーは、シニアの健康について、今の身体の状態、目指す状態、精度高い身体チェックという4部構成で実施されました。

社会問題のひとつである「孤立」を防ぐためには、外に出て社会とつながりを持つことが大切であり、そのためにはどこにでも出かけられる状態、仲間のいる所へ行ける状態を運動習慣で保ち、自分自身で健康寿命を延ばすことが大切だと島田講師は語ります。

「今の健康がこのまま続くとは限らない。50歳、60歳、そして現在と、体力は確実に低下している」という言葉に、参加者の皆様も強く共感されている様子でした。

座学で熱弁する島田講師

② 椅子に座ってできる全身ストレッチ

実技では、椅子に座ってできるストレッチや補強運動からスタートしました。首・指・肩・胸・背中・腕・腰・脚と、全身を丁寧にほぐしていきます。

椅子に座っておこなう全身ストレッチ

💡 ストレッチのポイント&アドバイス

  • 外旋・内旋ができなくなると動きは悪くなる
  • 自分の硬い部分を知ることが大切(酷使している部位ほど不調が出やすい)
  • 筋力には期限があり、使わないと使うことを忘れてしまう。今からでも筋肉を育て、使い続けることが重要

③ バランス・体幹・筋力を鍛える立位運動

続いて、正しい立ち姿勢、内転筋トレーニング、前方倒れ、やじろべい、トライアングル、片足スロームービング、ミニジャンプ、ダイナミックウォークなど、下半身を中心とした多様な動きに挑戦しました。

バランス運動(やじろべい)の様子 ダイナミックウォークの実践

🏃‍♂️ 日常生活に取り入れられるヒント

  • 美しい姿勢: 若さを保つ秘訣。
  • 内転筋: 日常で使われにくいので意識して使う(電車で1駅分でも効果あり)。
  • スクワット: 下半身の筋トレはスクワットに始まりスクワットに終わる!
  • ミニジャンプ: 血流改善に非常に効果的。
  • ウォーキング: 運動として歩くなら、いつもよりやや速い「130〜ピッチ」で(普段の100ピッチ程では運動になりにくい)。

継続のポイントとして、「今より歩く時間を少し増やす」「今より少し歩きを速める」こと。そして、「歩かない、ストレッチをしないと気持ち悪いと感じるようになれば、習慣化できたサイン」という分かりやすい目安も教えていただきました。

④ セミナーを終えて

個別質問に答える様子

セミナー後は参加者から多くの質問が寄せられ、講師が一つひとつ丁寧に答えてくださる姿が印象的でした。

知識だけでなく実際に体を動かすことで、自分の「できていること」「できていないこと」がはっきり見え、健康で楽しく暮らす未来に向けて「今から取り組もう」という前向きな気持ちにつながる、非常に有意義な時間となりました。

みさなんへ(島田講師からのメッセージ)

みなさん、とても熱心にメモを取りながら真剣に聞き入って、動いていた姿が印象に残りました。

シニアになると運動習慣の有無によって現在の健康状態は大きく違います。5年後、10年後にはさらに大きな体力差となって健康寿命に影響します。その時に気づいても遅いのです。

今できること、今やれることをコツコツと継続する。それが、シニアからの運動のコツです。身体は必ず応えてくれます。

島田 佳久